床についた黒い線上の汚れ。これは『ヒールマーク』といって、靴裏のゴムが床とこすれて付着したものです。簡単には取れないのでお困りの方も多いのでは?
今回はそんなヒールマークを、オフィスにある様々なもので落とす実験をしてみました。オフィスのお掃除の参考にしてみてくださいね。
ヒールマークの予防と落とし方を説明したコラムは、こちらをご覧くださいね。
【参考コラム】
ヒールマークの落とし方には、汚れの程度によって大きく4つに分類できます。
・モップや雑巾で水拭きする
・水でぬらしてスポンジやブラシなどでこする
・中性洗剤を使う
・清掃業者に相談をする
ここでは、清掃業者に相談する前に自分でできる方法を、実際に試してみました。
下記の結果は「当社調べ」です。実施する場合は、床の材質やお手入れ方法について確認してから行ってください。
①乾いた雑巾
②濡らした雑巾
③目の細かいスポンジ(不織布の面付き)
④テニスボール
⑤目の粗いスポンジ
⑥中性洗剤
⑦メラミンスポンジ
⑧歯ブラシ
今回、用意した物はこちら。
床材は塩化ビニルタイルで、ワックスを塗ってあります。
「かかった時間」と「仕上り」の2つを基準に評価しました。
乾いた雑巾→濡れた雑巾→目の粗いスポンジ→目の細かいスポンジ→スポンジの不織布の面、の順番でヒールマークを落とせるか試してみました。
乾いた雑巾で拭いてみましたが、汚れはほとんど落ちませんでした。
Before
After
濡れた雑巾で拭いてみると、かなりきれいになりました。でも、まだ薄く残っています。
Before
After
さらに、目の粗いスポンジで擦ってみましたが、濡れた雑巾で拭いた状態からは変化がありません。濡れた雑巾以上の効果はなかったようです。
Before
After
次に、目の粗いスポンジで擦ってみましたが、こちらも濡れた雑巾から変化はありません。やはり濡れた雑巾以上の効果はなかったようです。
Before
After
スポンジを裏返して、不織布の面でやってみます。黒ずみはきれいに落ちました!硬めの不織布で強くこすると床のワックスを傷つける危険があるため、軽めにこすりましたが、汚れを削り取ることができたようです。
Before
After
メラミンスポンジに水をつけて、やさしくなでるように擦ってみました。だんだん汚れが薄くなり、30秒ほど擦り続けるときれいになりました。
Before
After
スポンジの不織布の面と同様に、メラミンスポンジもワックスを削ってしまう危険があるため、気を付けながら擦りました。
「雑巾」「スポンジ」でヒールマークを落としてみた結果は、次のようになりました。
1位 濡れた雑巾✨
2位 メラミンスポンジ
メラミンスポンジでも汚れは薄くなりましたが、床のワックスを傷つける可能性があるため、濡れた雑巾で拭く方法が良いという結果です。
続いては、これらに「中性洗剤」を加えて検証してみます。
次のページ▶ 「中性洗剤」でヒールマークを落とす
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